おお〜

おう久しぶり〜!生きてるぞぉぉ!
まだ生きているぞ!



今日、実は親父が俺の家に来たんだよ。
この前捕まった通知が実家に届いていて
出頭案内が必要だからって届けにきてくれたんだよ。
自分の滅多に無い休みを使って俺の家にきたんだよ!?
コレはすげぇ事なんだよ!
虎のファミリーの話ではコレはすげぇー事なんだって!?


俺は親父にそっくりなんだよ?
俺が47歳になったらああなるくらいに
俺そっくりな人なんだよ?
まぁ、それはまた別の話でさ…
親父が家に来るのはほとんど前日に決まった。
『土曜日にヤキ入れに行くから』
その一言だ。
俺今年まだ実家に帰ってねぇぇぇぇ!?
それなのに親父くるよぉぉぉぉぉ!!
“ヤキ”ってよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
今時“ヤキ”ってよぉぉぉぉぉぉ!!


久しぶりに親父に三角締め食らうのかと思って
半分、意識を宇宙に飛ばしていた。
(※虎の親父は柔道・剣道と有段者である、
  さらに昔、鼠だか溝鼠だかのNO.2張って
  髪の毛紫色だった人というのは参考資料)

まず、なんにせよ家の掃除が先決でした。
全力で掃除!!
視界がどんどん狭くなるくらいに掃除に没頭した。
そして今日親父が、俺が顔洗って洗面所に居る時に
入場!!
洗面所から扉開けて出てきたら、窓のところに立って
ブラインド開けて『よう!』と一言
『きたねぇ部屋だなぁ〜』と
俺は久しぶりに脅えてたと思う。
精神的外傷(トラウマ)が如何に人間を
蝕むかは貴方達に解りますか?
小さい時から殴る蹴る投げると食らって育ってきた
私は、自然に『親父には勝てない』と身体が判断する様に
なっていたのだ。


用件を端的に述べると親父は
『どうせ金もなくてろくに食ってないんだろ?
 飯食いにいくべや?』

そのとおりでございます。
財布には156円しかありません。
通帳には654円しかありません。
家の在庫の米…多分残り1.3kgで
ラスト1週間を凌ぐ気でいたんで…


久しぶりに親父と1対1で話したよ。
飯も食わせて貰って…結構楽しかった。
親父も47歳…今年48歳…
いつまでも変わらない人の気がしてたけど
ちょっと老けた感じがした。
でも相変わらず、新しい企画を考えて
独立したがってる…母さんによく
『あんたは何を考えてるのかわからん』といわれるらしい
俺もよく人に言われるよ…
でも楽しそうだな。
『お前ほど俺はお気楽じゃないんだよ?
 守るもん沢山あるから…シシシッ』
スンマセンね、なんか…
『お前は生まれついての馬鹿だからなぁ…
 親にも選ぶ権利が欲しいよな?』
そんな事を親の口から聞きたくないな…
『馬鹿に馬鹿言ったっていいじゃん馬鹿なんだから』
ああ…連呼ですか…
『でもその方がいいときもある』
まぁ…なんというかね…
『俺の車いいだろう?加速が違うんだよ?加速が!』
どんどん会話が中高生になってゆく…
そんな虎の親父との会話。


改めて俺は実感したよ
「あぁ…俺の親なんだなぁ…」って。
近いうちに実家に帰ろうと思う。